今日の話題は、イリヤのことではありません。
イリヤの写真もありません。
鬱病の話題です。
でも、暗い闘病記ではありません。
どうしたら欝でも実験(or 仕事)に行かれるか、
私が試行錯誤(と言うと聞こえはいいですが、実際は悪あがき 笑)
した軌跡について、一段落したのでまとめてみようと思ったのです。
私は欝でした。
過去形ですが、実際まだお医者さんに
「完治しましたね」
と言われた訳ではありません。
睡眠薬も抗欝剤も手放せないけど、
それ以外は健康な人と同じように実験が出来るので
私の中ではほぼ完治です。
欝の人ならわかると思いますが
ネットで「欝 闘病記」で検索すると、ブログも含め
たくさんのページが検索されます。
しかぁーし、出てくるのは休職した人や、
中退した人のものが多い!
参考になるかよ。
私が欝と診断されて一番必要だった情報は
いかにして実験を休まずに、そして欝だとバレずにいられるかといこと。
私の疑問に答えられるページはなかなかなかったので
私のこの記事が参考になればな、と思って
キレイ事や建前抜きで書きます。
まず、どうやったら実験に休まず行かれるか。
これはやっぱりある程度の期間は行かれません。
そもそも鬱病というのは脳の機能が全般的に低下する病気。
普通の人は4~5時間寝れば一日の疲れをリセットできるのですが
欝の人はその程度では回復できません。
脳内の神経伝達物質が不足することで、
集中力も思考力も低下するのです。
唯一の解決方法は、寝て脳のエネルギーを蓄えること。
私は結構欝を放置プレイしていたので(笑)
気付いたら一日の大半を寝ているしか出来ない程でした。
起きてる時間は、トイレに行く時とイリヤと遊ぶ時だけ。
自分は廃人かも知れないという恐怖はあったけれど、
思考力も無いので、それ以上のことは考えずにただ寝てるだけ。
多分、すごくラクだったと思います。
寝てエネルギーを貯めて、今度は体は動かないけど
頭が少し動くようになった時。これが多分精神的には一番辛い。
「自分は毎日寝ているだけで、なんの価値も無いのでは?」
「こんなんで院試の面接は大丈夫なのか」
注 この時は人と会うのが億劫だったのです。
「院試に落ちたら、私は死んだほうがいいかも知れない」
マスター持ってなかったら就職できない
注 私が就職したい世界は、ドクター持ってることが最低条件
→就職できなかったら、お金が無い
→お金が無いならイリヤを養えない
→死んだほうがいい。。。。
・・・悪循環だった。
どうしたら自分に価値を見出せるの??
イリヤと来る日も来る日もそんなことを考えてた。
死んだほうがマシだけど、
今、このまま死んだだけでは、自分は価値が無いままになる。
人に、「アナタは今のままでも十分価値がある」って言われても、
元々、自分の価値は自分で決める派なので、
そんなの言われても気休めにしかならない。
実験しかない。
自分の価値を見出すには、私には実験しかないの。
実験に行こう!
カラム掛けたモノを、同定しなきゃ。
あ、合成したタグに糖がうまく入るか実験しなきゃ。
リンカーの検討もしたいって言ってたな。
欝で一番辛いのは、自分の価値を見出せなくなること。
そして、やりたいことを見失うことじゃないかと思います。
私の場合、丸々二ヶ月実験を休みました。
本当はもっと休めと言われてたんですが、じっとなんかしてられるか
ってことで週に2日ずつ、実験を始めました。
実験に行ってる日は、
すっかり欝なんて完治しましたよぐらいの勢いでやってしまうんですが、
そうすると実験に行かない日はもう廃人の様に寝てるだけ
←なまけてるんじゃありません。
で、うちの先生としては中途半端に行くんじゃなくて、
もっときっちり休んで、行かない日も普通に過ごせるようになってから
行けばいいと指導していました。
本当はお医者さんのいう事を聞いて、
しっかり休んだ方がよかったんだと思います。
でも、あのまま実験に行かずに家で休んでいても
精神的に辛いだけだったと思うので、
あえてここは行くべきかと。
今ではちゃんと毎日行かれてますが、毎日行かれるようになるまでは
たくさん休んだし、行ってもヘマばっかしてた。
でも、行けるとそれがちょっとずつ自信に繋がっていくので
諦めずに毎日行こうと努力してみて下さい。
失った自信を取り戻すと、少し明るくなりますよ(0^^0)
ラボの環境も良かったと思います。
診断書出してもらって、それを郵送しておいたんですが
私が長期休んでも、誰も何にも言わなかった。
無関心でいてくれることが、一番だと思います。
いちいち「どうして休んでたの?」とか
「もう大丈夫なの?」とか聞かれても、答えるのが面倒。
どう言っていいか、正直な所よくわからなかったしね。
欝だとバレたくないという気持ちは、みんなあると思います。
でも、どうしてバレたらイヤなんでしょうね?
私は精神病の一つである欝に、偏見がありました。
怠けたい人が、病名欲しくて欝だって言ってるだけだとか、
ヒドいことを思ってました。
心が弱いだけじゃない?とも。
でもでも、実際は心の問題ではなく、脳内神経伝達物質の問題。
毎晩、アメリカの連続テレビドラマを深夜まで観ていた人で
欝になってしまった人がいるそうです。
何でだと思いますか?
正解は、生活のリズムが崩れたから。
ほんのちょっとのことで、欝になってしまう可能性ってあるんです。
結構脆いよね、人間って。
私も原因はウルトラハイだった二重生活時代にあるのかも。
昼間は働いて、夜は勉強。深夜はイリヤと運動会して、朝は家事をこなす。
・・・いつ休むんだ(笑)
もちろん、二重生活して体を壊さない人もいます。
二重生活しながら、私よりはるかに成績のいい人もいます。
でもね、その人達はどれも程々なんです。
二重生活の達人は言いました。
「全てを完璧にしようと思わないことが、長く続ける秘訣だね」と。
私は基本的に、やることは全部完璧に近づけないと気が済まないんです。
完璧にはなれないことは重々承知ですが、完璧に近づくことは出来る。
なら、完璧目指して日々努力あるのみ!!!
え?暑っ苦しいって?
今では私もそう思います(笑)
物事には、限度があるんだってことを知りました。
なんでもやればいいってもんじゃない。
でもでも、一度スイッチが入ると自分でも止められないと言うか、
ひたすらやってしまうんですよね~
そろそろ加減を覚えないと。
話がだいぶ逸れましたが、カンタンなことで欝になってしまうんですよ、ってこと。
だから、みんな妙な偏見なんて捨てて、ラボに診断書出せばいいと思います。
断っっっ然ラクだから。
そして、やらねば!!!!
って気になったら、また行けばいい。
うちの先生は、1に環境、2に休養、3に薬だと言ってます。
私はかなり薬に頼ってますが、
本当は環境を整えることが一番なんだって。
欝の人は、基本的に放って置いて欲しいと思ってるんです。
コミュニケーションなんか面倒。
人の話を聞いて、自分の意見を言うっていうのは、
かなりの労力を費やすことになるんですが、
欝の人はこれがうまくいかない。
前にも書きましたが、脳のエネルギーが著しく低下しているから、
思考力が無いんです。
もし、欝の人が近くにいたら、
自分から話したくなったら勝手に話すから、
それまではそっとしておいてあげて。
で、病気のことについて、知った口を利かない。
人の苦悩なんて、本人にしか解り得ないことだから。
で、結局の所やらなかったら自分の価値なんて下がる一方。
やるしかないんです。
でも、体が重くって言う事聞かないんです。
ラボや仕事に行きたいけれど、どうしても行けないの。
そんな時は先生に言って、薬の量をょっと増やしてもらうのも手。
私は先生に、「どぉーしてもこのプレゼンはやりたいの!!!」
と言って、一時的に薬を増やしてもらったことがあります。
まぁプレゼンが終わったらすぐに薬の量は減らされたんですが
←内心、このままの量で、
前みたいにがっつりやりたいと思ってたんですが
そうは問屋が卸さなかった訳です(笑)
プレゼンを無事出来た私には、ものすごく自信がついていました。
欝だけど、普通の人と変わらない完成度だったと思う。
先生に褒められたしね。
思考力が低下する病気にだけど、自分で考えられた。
私が欝に克った瞬間だったと思います。
病気だからって諦めるんじゃなくて、病気に克ちにいく。
これが重要なんじゃないかと思います。
先生と信頼関係があるかってことも重要だと思います。
遠慮なく、なんでも言える関係を是非作ってください。
薬のこと、ラボにだけは絶対に行きたいってこと、
ハイになると物欲が凄まじくて、買い物しすぎちゃうことetc...
なんでも相談して、一人で悩まない。←これは重要。
話をまとめると、
1 ラボの誰かに相談してごらん
2 ある程度まとめて休むなら、診断書を出してもらうのがいい
3 やりたいことだけやればいい
4 物事には限度がある
5 生活のリズムが狂ったら要注意
以上の5点かな。
で、私は自分の発言には責任を持ちたいので
連絡先を下に書いておきます。
ilieya@mail.goo.ne.jpもし、欝で悩んでいるなら病院に行ったほうがいい。
先生がどうも信頼出来なそうなら、別の病院に行くのも手だと思う。
私があなたの支えになるかはわかりませんが、
病院に行く前に誰かに話したいかも・・・と思ったら、私にメール下さい。
あ、最後に。
欝は必ず治る病気なので、あんまり悲観しないで下さいね。
早く元気になれますように。。。
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